水漏れ直して水道代が安くなりました。

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家計簿なんてつけたことのない私にとって、お金の価値は正直よくわからなかった。夫曰く、私は世間知らずのお嬢様だったので、金銭感覚が身に付かないのは仕方ないのかもということだ。確かに私の父は小さいけれど会社を経営していて、羽振りはよかった。お手伝いさんがいるのが当たり前と思っていたので、普通のサラリーマンである夫と結婚してお手伝いさんが雇えないとわかったときは、正直ショックだった。結婚したての頃はお金のことで夫と口論が絶えなかったし、こんなにも金銭的価値観が違う夫とうまくやっていけるだろうかと不安になったこともあった。話し合いを何度も重ねて、お互いに譲歩できるようになってきた最近では、私もスーパーのお勤め品を購入することも安売りの卵のために並ぶこともできるようになっているので、私も私なりに成長(?)しているのだと思いたい。

それでも私達の家計は基本的には夫が管理している。そして夫が言うには、私達の家の水道代金が、一般的な家庭の平均よりも高いのだそうだ。また私が世間知らずなことをやってしまったのかと、私の水の使い方を夫にチェックされたのだけど、私は世間知らずなだけで浪費家ではないので水の使い方はごくごく普通だ。もしかしたらどこかで水漏れがあるのかもしれないと、夫が水道屋さんを呼んだ。すると夫の予想通り、お風呂のシャワーから少量の水が漏れていることがわかった。パッキンが緩んでしまったことが原因らしいのだけど、そこを直したら、次の月から水道代が安くなったと夫が嬉しそうに言った。そんな夫を見ていたら、何だか私まで嬉しくなってしまった。何のために節約するのか、ずっと理解できなかったけれど、夫のこんな顔を見られるなら、私ももっと、節約のために頑張ろうと思えるのだった。