トイレから水が溢れてきた時はまず「冷静沈着」が大切

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人生には大切にしたい四字熟語がある。例えば「一期一会」どんな出会いにも、無意味な出会いなどないのだなとは、子育てを通じて様々な人と関わる中で感じることだ。「質実剛健」飾らず真面目に生きていくこと、きっと誰かが見ているはずである。そして「冷静沈着」いついかなるときでも冷静でいることを心掛けたいものである。大きなトラブル、例えばトイレトラブルが起きてしまった日なんかには。

今朝まさにそれが起きたところだ。朝子供がトイレに行くと、慌てた様子で「お母さん、大変!トイレが水だらけ!」と報告してきた。慌てて様子を見に行くと、確かにトイレの水が溢れていて、床がビショビショになっているではないか!私は冷静沈着を心掛け、てきぱきと対処…しようと思った。けれど実際はできなかった。私はひたすらパニックになり、夫の名前を叫び続けた。駆けつけた夫が、それこそ冷静沈着を実行し、元栓を止めて水道屋さんに連絡してくれたのだった。夫や子供が家を出てからも、私はちっとも冷静に動けなかった自分に自己嫌悪を抱いたのだった。

その後来てくれた水道屋さんが、とても強面で私は一瞬「本当に水道屋さんだろうか…」「自称水道屋さんなのでは…」と半信半疑になってしまった。家に入れるのもためらわれたが、もし何かあったらすぐに夫に連絡できるようにと、ボタン一つ押せば夫に通話できる状態でスマホを握り閉めながら、その強面の自称水道屋さんを家に通した。ところが私の心配などよそに、その自称…ではなく、水道屋さんはてきぱきと仕事をこなしていった。そして私の前で水を流し、「これでもう安心ですよ」と言ってくれたのだった。まさに「質実剛健」な仕事ぶりに、疑ってしまって申し訳ない気持ちで再び自己嫌悪を抱いてしまった。
「また何かあればいつでも」と言い残し去って行った水道屋さんを見送りながら、「一期一会」の言葉を噛みしめていたのであった。